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シートパイプ施工地探訪

シートパイプ施工地in米原

 

シートパイプとは

乾燥地帯で農業行う際の問題としては、真っ先に、“水の安定供給が難しい事”を挙げられる方が多いと思います。それはそれで、確かに大きな問題なのですが、それと同じ位、“灌漑に使用した水の排水が困難な事”が問題となります。

 

元々、乾燥地帯では、流水による排出が不十分な為、地中の塩分濃度が高い状態にあります。地下水を大量に使用する灌漑農業を排水の不十分な状態で続けると、地下と地表とが滞留した灌漑用水によって繋がり、地中の塩分が地表に浮き上がって堆積し、作物を育てる事が出来なくなってしまいます。この事を“塩分集積”と呼び、近年になって大規模灌漑農業を取り入れた土地ではインド、アメリカ、中国、ロシア、中央アジア、南米とまさに世界中で問題になっています。

塩分集積の発生してしまった農地は農業に適さない土地として棄てられてしまう場合が殆どですが、復活させる手段が無いわけでは有りません。それは地表に水を流し冠水させることによって、地表に溜まった塩分を洗い流してしまうのです。しかし、ただ単に冠水させただけでは、また地表と地下水が連結してしまい、洗い流す事ができません。その為、施工が容易でコストが安くて済む、排水システムの導入が必要となります。

 

この乾燥地帯農業の大問題に対し、杉山龍丸さんが将来の有望な手法として考えていたのが、シートパイプ法と呼ぶ浅層暗渠排水の導入です。同工法の導入により、南米ペルーにて塩分集積の除去に成功しており、将来の展開に大きな期待をかけていたそうです。

 

暗渠とは、水を効率よく排出する為の流路を地中にパイプや土管等を埋設することで、

確保する機構のことです。

通常、掘削の為の土木機械(ユンボ等)で埋設箇所を掘り、そこにパイプを埋設、再び埋め戻すという作業が必要になります。工事も大掛かりであり

 

シートパイプ法の場合、トイレットペーパーのようにロール状に巻いたシートをパイパーと呼ぶ機器を用いて、連続的にパイプ状に成型していきます。

 

シートパイプ(Before)

シートパイプ(After

 

成型されたパイプの周囲に小さな穴があいており、この穴を通してパイプの中に地中の水を取り込む事ができます。

この連続成型パイプの先端を、 “モールドレーナー”と呼ぶ、地中にパイプを通す為のトンネルを形作る器具に取りつけ、これを大型のショベルカー等の後部に取り付けて、地中にトンネルを作り出すと同時に、連続的にパイプを埋設していきます。

ロールは1巻き100mありますが、掘削と埋設を同時に行う為、土壌の状態が良好であれば15分ほどで埋設が終了しますので、広範囲の農地に短時間で、暗渠を埋設する事が可能となります。

 

詳しくは、シートパイプ協会のパンプレット

http://cat.zero.ad.jp/~zat04720/sensouA/index.html

浅層暗渠協会のHP

http://cat.zero.ad.jp/~zat04720/drain/

浅層暗渠のページ

http://cat.zero.ad.jp/~zat04720/drain/setumei.html

などを、ご参考下さい。

 

シートパイプ工法の先駆けである、ニッポ株式会社には、“龍丸さんの弔い合戦”の意味合いもあって、杉山満丸さんも営業部長として参画し、普及に尽力されました。

いろいろ有って、シートパイプの仕事からは離れられましたが、「シートパイプの仕事は今までした仕事の中で一番面白かったです。」との事でした。

 

お話を伺っていると、当方が住んでいる近くにもシートパイプを施工した所がある事がわかりましたので、つらつらと探して見ることにしました。

 

<シートパイプ施工地探訪記>

【最初の探索:2005年6月5日】

米原駅近郊の駐車場に車を停め、付近の水田を探索してみました。シートパイプ施工地の場合、他の暗渠施設と異なり、立上げ管と呼ぶ空気取り入れの為のパイプが露出しているはずなので、それを探して回る様に致します。

立上げ管

 

なんだかんだで、2時間くらい歩いて回りましたが、うまく見つける事は出来ませんでした。ちょっと、行き当たりバッタリでは難しそうです。当然といえば当然ですが・・。(^^;

米原駅前も、東口は「これで経営なり立つのか?」と心配になるくらい古い旅館街が有ったりしますが、西口はスーパーが出来るなど再開発されており、往時の面影はないのかなぁと感じました。ただ、近郊の水田は、戦時中から戦後にかけて新たに、入植した人たちが開いた旨が、在郷の神社の碑に記されており、最近になって埋め立て等で開発された土地なのだなぁと、感じ入った次第です。

入植地は埋立地の為、そのままだと排水が良くないようですが、土壌は砂利等が少なく、シートパイプの施工はしやすそうでした。

 

【二度目の探索:2005年6月26日】

行き当たりバッタリだと難しい事がわかりましたので(←だから、当たり前だつーの)、杉山満丸さんに、記憶にある施工地を教えていただきました。

 

***********満丸さんからのメール********

http://map.livedoor.com/map/?MAP=E136.17.7.5N35.19.11.2&ZM=9&SZ=820%2C600&OPT=e0000011&KN=1&COL=1&x=397&y=300

国道8号は後からできた道ではと思います。琵琶湖にまっすぐ続く道の両側に入れた記憶があります。

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地図で調べると、松下の工場の近くのようです。前回は“車と徒歩”だったのですが、田んぼのあぜ道と排水溝を見て回るのには具合が悪い(邪魔&危ない&めっちゃ疲れる)ため、バイクを使いました。8ヶ月ぶりにエンジンをかけたのですが無事起動。

んで、満丸さんが地図で示してくれた場所に向かいます。20分位で到着。新たに国道とか出来て昔とは変わっている様子です。琵琶湖に向かって走る農道に沿って、配水管と立ち上げ管の有無を時速20km位でノロノロ走りながら探します。「あぁ、やっぱりバイクにして良かったよ。」と思ったりします。

 

うろうろした結果、満丸さんが指示してくれた近辺(道が一本だけ駅寄り)に、シートパイプ暗渠の特徴である立ち上げ管を発見しました。その田んぼだけでなく、道路沿いの結構広い範囲に施工されていました。見つけた時には「うぉっ!」っと叫んでしまいましたが、見つけたのは塩ビのパイプなので、

端から見るとかなり不審だったことでしょう。(何が「うぉっ!」か、全然意味不明でしょうから・・。)

 

左端に見えるパイプ群が立上げ管

シートパイプ先端の排水口は

用水路に開放

 

立上げ管詳細

空気取り入れのキャップつき

キャップをなくした為か

石で塞いだりもしてます(笑)

 

当然、暗渠としてはバリバリ現役のようです。

小道沿いにシートパイプ施工地が続きます

 

減反のための畑作転換されている土地が多く、他の暗渠と比べると、水はけが良いように感じました。水田と畑が隣接している箇所も多かったです。

減反の為、畑作へ転換中

奥のバイクはわが愛車

畑作転換後

右端に立上げ管が見えます

 

すぐ近くの別の畑では、もともと琵琶湖を干拓して出来た土地なので水が浮いていたり、

盛り土をしないと畑にできないようでした。

隣接のシートパイプ未施工地

手前は乾燥中、奥は盛り土をして畑作転換中のようです

 

 

 

感想

見渡す限り、緑の田んぼがずーっと続きます。ずーっとです。めちゃめちゃ、のんびりした風景です。

映画「Swing Girls」の影響でしょうか、中学生くらいの女の子3人組が、畦道脇の空き地で、吹奏楽器の練習をしてます。(でも、ジャズじゃない・・。)

白鷺とか飛んだり、餌を啄ばんだりしています。琵琶湖の汚濁防止の為、農薬の使用量が少なく、餌になる蛙とかが居るかららしいです。

見渡す限り田んぼと畑

 

これも失われた杉山農園が姿を変えて今も生きていると言えるのかも知れないなぁ。」とか、ボーっと考えながら写真を取りました。

 

後日、満丸さんに探訪結果をご報告した所、喜んでいただけ、当方も嬉しく思いました。

***********満丸さんからのメール********

シートパイプがまだ現役で頑張ってるとの事。うれしいです。

僕が仕事をしてから十四、五年経ってますがもう土壌構造が安定しているので、半永久的に大丈夫だと思います

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